思い起こせば、すべての始まりは爺ちゃんが最後に言い残した言葉(呪い)だった...
呪いは人間の負の感情の産物。
時として願いや希望、遺言なども呪いとなる。
しばらく前に長い間入院していた爺ちゃんが天国に旅立った。
その時、最後に言われた言葉がある。
爺ちゃん:「オマエは強いから、人を助けろ。
とにかく助けてやれ。
今はグローバルな世の中だから人を助けるにも英語が必要だ。
英検®2級ぐらいとっとけ。
人を助けるのはそれからでもいい。」
英検®2級ねぇ...
英語は好きでも嫌いでもない。
英語も日本語のように話せるとカッコイイ...とは思うけど。
でも、爺ちゃんに言われたしなぁ。
と、近くの書店に入って英検®2級関係の書籍を手にした、その時だった!
黒い服に黒い目隠しをした男が後ろに立っていた。
五条悟:「君...、死刑ね。」
はあぁ?
何のこと?
って、アンタ誰?
怪し過ぎるでしょ、そのカッコ。
五条悟:「五条悟。
呪術高専で1年を担任してる。」
最強の呪術師。
呪いにあふれたこの世の中を変えるため、呪いに負けない若者を育てる道を選んだ。
そのため呪術高専の東京校で1年生の担当をしている。
何で自分が死刑にならなきゃならないんだよ!
五条悟:「まっ、一から説明してもいいんだけど...
とりあえず君には呪術高専に入学してもらうよ。」
コイツ、説明するつもり無いな。
そして無理やり山の中の宗教施設のような学校に連れていかれた。
ここは呪術高専...正式には「東京都立呪術高等専門学校」というらしい。
五条悟:「とりあえず学長と面談ね。
下手打つと入学拒否られるから頑張ってね。」
えーっ、何がどうなってんだ?
夜蛾正道:「呪術高専に何しに来た?」
呪術高専東京校の学長。
モデルはプロレスラーの蝶野 正洋(ちょうの まさひろ)らしい。
「ガッデム」が決めセリフ。
年末バライエティ「ガキの使い」のビンタで知っている人も多い...かも。
何しにって...とりあえず英検®2級に合格しようかと...
夜蛾正道:「なぜ英検®2級に合格したいのだ?」
なぜって...爺ちゃんが英検®2級受かっとけって...
そういう遺言なんでね。
細かいことはどうでもいいっす。
とにかく 英検®2級に合格したい。
夜蛾正道:「遺言...?
つまり君は他人の指図で英検®2級に立ち向かうと?
不合格だ!」
不合格って何だよ!
夜蛾正道:「 英検®2級 は簡単に合格できるほど甘くはない!
ある程度のイカレ具合とモチベーションが不可欠だ。
それを他人に言われたから?
笑わせるな!」
そして 夜蛾正道 は言葉を続けた。
夜蛾正道:「 君は自分が 英検®2級 に落ちた時も
そうやって祖父のせいにするのか!」
アンタ...嫌なこと言うなぁ。
夜蛾正道:「気づきを与えるのが教育だ。」
英検®2級 は確かに難しいかもしれない。
その上、英語は得意でもないし。
でも、逃げていたくないんだ。
生き様で後悔はしたくない!
そう叫んだ...すると学長が片手を差し出してこう言った。
夜蛾正道:「 合格だ!
呪術高専にようこそ。」
はぁ?
なんだかなぁ...
こうして何が何だかよくわからないまま、呪術高専で 英検®2級 に挑む高校生活が始まったのでした。
五条悟:「いやぁー
今回のこの導入のくだり、
ちょっと無理やりだったかなぁ?
まっ、いいっしょ。」